レチノールが気になる方へ!その効果や注意点をくわしく解説
「レチノールが入った化粧品、使ってみたいけど何に効果があるの?」
「レチノールを使うときの注意点はある?」
と、レチノールに興味はあるけど、使ってみたことがない方も多いのではないでしょうか。
この記事ではレチノール化粧品が気になっている方に向けて、レチノールについて解説します。
レチノールの効果と注意点を知り、正しい使用法を学びましょう!
レチノールとは?
レチノールはビタミンAの1種です。ビタミンAには抗酸化作用があります。そのほか目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、身体の抵抗力を保ったりするためにも必要なビタミンです。
ちなみに抗酸化作用とは、活性酸素の働きを抑える作用のことです。活性酸素は動脈硬化や老化を引き起こす原因となります。そのため私たちにとってはできるだけ減らしたい存在なのです。
化粧品としてのレチノールは、2017年に「しわを改善する」医薬部外品成分として、厚生労働省に認可されました。
レチノールとトレチノインとの違い
レチノールと同じビタミンAの仲間で、よく耳にする成分に「トレチノイン」があります。
トレチノインは体の中で、レチノールが酸化し変化した成分です。レチノールと比べるとトレチノインの方が、体内で影響を及ぼす効果が50~100倍も強いと言われています。
トレチノインは医療用医薬品の成分に分類されており、化粧品としては使用できません。
レチノールの効果って?
レチノールには「しわ改善の効果」が認められています。
しわ改善のしくみは、レチノールが皮膚のターンオーバーを促し、皮膚(表皮)のヒアルロン酸を増やすことで、皮膚の水分量が増えてしわの改善につながるというものです。
レチノールのしわ改善に関する研究は世界中から多数報告されています。1)
ただし、1点気をつけたいのが日本で認められているレチノールの濃度は0.04%(250,000IU)ということです。2)
海外では高濃度のレチノール製品も販売されているようです。けれども高濃度になるほど皮膚への刺激性も増します。3)
したがって日常生活で化粧品として使用する場合には、0.04%程度が適しているでしょう。
効果は2,3日で出るものではありません。まずは2か月から3か月ほど継続して試してみてださい。
レチノールを使う際の注意点
日本製のレチノールを含有している化粧品は、医療用として使用される製品よりも濃度が低くなっています。
濃度は低いものの、レチノールなどのビタミンAが入っている製品を使用すると、まれに「レチノイド反応」といって、肌の赤みや乾燥、皮むけが起こることがあります。
レチノール化粧品を使用し始めて、上記のような症状が見られた場合は、早めに医師へ相談してくださいね。
まとめ
レチノールはビタミンAの1種で「しわの改善」が期待できる成分です。
日本製の製品であれば濃度が低いため、副反応もあまり気にすることなく使用できますが、特に濃度の高い海外製のものを使用する場合は、皮膚の赤みや皮むけなどに注意してください。
しわ改善の効果が期待できるレチノール。お肌のハリやしわが気になる方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
参考文献