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ビタミンC誘導体って何のこと?純粋なビタミンCとの違いを解説

「ビタミンC誘導体って普通のビタミンCと何が違うんだろう?」

化粧品売り場でこんな風に感じたことはありませんか?

今回はビタミンC誘導体とは何か?についての解説と、食べ物からのビタミンCに関してお伝えしていきます。

 

成分を理解して使用した方が、ずっと気分も上がるはずですよ。

 ビタミンC誘導体とは?

化粧品のパッケージでよく目にする「誘導体」とは、成分本体に少し装飾を加えたものを言います。

 

たとえばビタミンC誘導体は、ビタミンCに少しだけ変化を加えた成分ということを意味します。ビタミンC誘導体はビタミンCの性質を持った仲間なのです。

 

ビタミンC誘導体には、以下の3種類があります。

◆ 水溶性ビタミンC誘導体

◆ 脂溶性ビタミンC誘導体

◆ 両親媒性ビタミンC誘導体

純粋なビタミンCを化粧品として使用しようとすると、皮膚へ浸透しづらい、空気に触れるとすぐに酸化してしまう、水に溶かすと効果が減弱してしまうなど、弱点が多いのが難点でした。

 

そこで弱点をカバーするために開発されたのが、ビタミンC誘導体です。

 

 それぞれのビタミンC誘導体について解説!

3種類のビタミンC誘導体それぞれの特徴について説明していきます。

 水溶性ビタミンC誘導体

◆ 代表的な成分

リン酸アスコルビルマグネシウム(APM)

アスコルビルリン酸ナトリウム(APS)など

水溶性ビタミンC誘導体は、ビタミンCにリン酸をくっつけてビタミンCが壊れにくくしたものです。短時間で皮膚に吸収される特徴があります。

 脂溶性ビタミンC誘導体

◆ 代表的な成分

テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IP)

ビタミンCは本来、水に溶けやすい成分のため、油分のある化粧品に混ぜられるように改良したものが脂溶性ビタミンC誘導体です。

 

水溶性よりも、持続時間が長く、油に溶けやすいという性質から保湿力も高いのがポイントです。

 両親媒性ビタミンC誘導体

◆ 代表的な成分

パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム(APPS)

ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸(VC-MG) など

両親媒性とは、水にも油にも溶けやすい性質を持っているという意味です。

 

水溶性ビタミンC誘導体がもつ即効性と、脂溶性ビタミンC誘導体がもつ持続性の両方の性質を合わせ持っているのが特徴です。

特に両親媒性は肌への浸透性が高いと言われており、持続性も高い性質を持っています。

 体の中からもビタミンCを

ビタミンCは水に溶けやすいビタミンで、食べ物として摂った場合には吸収率も高いため、体に摂り入れやすいビタミンです。

 

十分なビタミンCを食べ物から摂った場合には、心臓血管系の病気の予防や、抗酸化作用が期待できます。

 

これらの効果を得るために必要とされる推奨量は、1日あたり100mgです。

 

高容量のビタミンCを摂取した場合には、消化管からの吸収率が下がり、尿からの排泄が増えることで、体がビタミンCを摂り過ぎないようなしくみとなっています。

 

そのため摂り過ぎを心配し過ぎる必要はありませんが、故意に大量のビタミンCを摂取すると、吐き気や下痢などの胃腸症状が出ることもあります。

 

したがってビタミンCが入った複数のサプリメントを併用するなど、個人の判断で必要以上のビタミンCを摂取することは控えましょう。

 

 まとめ

 

化粧品の成分としてよく目にするビタミンC誘導体と、食べ物として摂取し、体の中から効果を発揮するビタミンCについて解説しました。

 

肌に直接アプローチするために、改良を重ねられた結果がビタミンC誘導体です。

 

美肌を得るためには、外からのアプローチももちろん大切ですが、体の中から必要な栄養を摂ることも同じくらい重要です。

 

解説をもとに、ぜひ自分にあったビタミンC誘導体が含まれている化粧品を選んでみてくださいね。

 

参考文献

厚生労働省|ビタミンC

はなふさ皮膚科|ビタミンC誘導体の作用と期待できる効果

アンデューススキンケアクリニック|【医師が解説】ビタミンC誘導体とは?種類・効果・取り扱い商品

 

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