肌の番人セラミド!その役割とセラミドの種類について。
最近注目が高まっているセラミド。
「セラミドという言葉は聞いたことがあるけど、セラミドが一体何なのかはよく知らない…。」
そんな方も多いのではないでしょうか。
この記事では、セラミドの働きや、化粧品に含まれているセラミドの種類について説明しています。
セラミドが気になっている方は、ぜひ読んでみてくださいね。
セラミドのはたらき
肌の成り立ち
肌の最も外側を表皮と呼びます。表皮は外側から順に
1. 角質層
2. 顆粒層
3. 有棘層
4. 基底層
の4層構造となっています。
一般的に、化粧品が浸透するとされるのは、この角質層部分です。
肌におけるセラミド
セラミドはこの角質層を構成している、角質細胞どうしのすき間に存在していて、水とも油分ともくっつきやすい性質を持っています。
セラミドがあることで、角質細胞どうしをつなげ、水分を保つ働きがあるのです。
私たちは誰でも、このセラミドを肌に保有しています。
「肌のキメが荒くなると、肌のバリア機能が低下し、肌が敏感な状態になる」
こんな文章を目にしたことはありませんか?
肌のバリア機能が低下した状態=肌のセラミドが減ってしまっている状態なのです。
セラミドが不足すると、肌のバリア機能が低下します。すると空気の乾燥や摩擦、ほこりなどの刺激から肌を守ることができません。
また肌の水分も失われやすくなることで、肌荒れを起こしやすい状態となってしまうのです。
セラミドが生まれるしくみ
セラミドが生まれるしくみ
表皮の基底層から顆粒層へターンオーバーが進んでいく過程で、セラミドが作り出されます。
顆粒層で生まれたセラミドは、一度別の物質へ変換された後、角質層でもう一度セラミドの形に戻り、細胞どうしをつなげる役目を担うのです。
肌のセラミド量が変化する原因
私たちは自分自身でセラミドを産生できます。
しかしながら、加齢とともにターンオーバーに必要な日数が伸びていくことで、結果的にセラミドの産生量も減るため、肌のセラミド量はだんだんと減少していきます。
また、必要以上に洗浄力が高い洗顔料を使用して洗顔をすることも、肌のセラミドを失う一因です。
摩擦を与えすぎる洗い方や、メイクの濃さに関わらず毎日高い洗浄力のある洗顔量を使用することは控える方が良いでしょう。
セラミドの種類
ヒトのセラミドには、セラミドを構成する化学構造の組み合わせの違いから、25クラスのセラミドがあると言われています。
肌のバリア機能の保持や水分量にセラミドが大きく関係していることが分かってきたことから、セラミドを含有している化粧品も多く開発されてきました。
化粧品の成分として含有されているセラミドは、大きく4つに分類されます。
◆ 天然セラミド
◆ ヒト型セラミド
◆ 植物性セラミド
◆ 疑似セラミド
この中でヒト型セラミドとは、ヒトが保有するセラミドと同一の化学構造を持つセラミドのことです。
ヒト型セラミドは酵母などから生成され、構造が似ていることから肌なじみも高いとされています。
ヒト型セラミドには、
セラミドAG、セラミドAP、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドNS、ヒドロキシステアリルフィトスフィンゴシンなどがあります。
まとめ
セラミドは、肌の角質層において角層細胞どうしをつなげ、肌の水分蒸発を抑えるという、ヒトが陸上で生活する上では欠かせない成分です。
セラミドが不足すると、肌のバリア機能が低下してしまうことが分かっています。
肌の守りの番人として、とても大切な役割を担っているセラミド。足りなくなる前に、補うケアも試してみては?
参考文献
・化粧品成分オンライン|セラミドの解説と化粧品配合セラミド一覧
・ロート製薬|世界初、新セラミド※1の化粧品への配合を実現化。皮膚のバリア機能を高める効果を確認※2